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歯のクリーニングのやりすぎ注意!歯科衛生士が教えるリスクと適切な頻度とは?

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歯のクリーニングのやりすぎ注意!歯科衛生士が教えるリスクと適切な頻度とは?|ムクノキ歯科

「歯を常にきれいに保ちたいけど、クリーニングにやりすぎはある?」
「歯のクリーニングをやりすぎると、どんな影響があるの?」

歯の健康意識が高い方の中には、このようにクリーニングの頻度について疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?

お口の中を清潔に保つことは重要ですが、過度なクリーニングや間違った方法は、歯に逆効果を与えかねません。

この記事では、歯のクリーニングの適切なタイミングや、やりすぎによる注意点をムクノキ歯科の衛生士である高橋が解説します。

最後まで読むと歯のクリーニングのやりすぎを防ぎ、歯の健康を適切に保つことができます。

ここからは、歯のクリーニングのやりすぎが、歯にどのような問題があるのかについて解説します。


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歯のクリーニングのやりすぎによるリスク

歯のクリーニングのやりすぎによるリスク|ムクノキ歯科

歯医者にて歯に歯石がついていない状態で、「スケーリング」と呼ばれる歯石除去を行うと、表面のエナメル質を少しずつ削ってしまうリスクがあります。

スケーリング中に使用するスケーラーには、「手用スケーラー」「超音波スケーラー」などの種類に分けられます。

手用のスケーラーには刃がついているものがあり、歯石だけでなくエナメル質も一緒に削り取ってしまう恐れがあるのです。

一方、超音波スケーラーでは超音波振動で歯石を取り除くので、削れる心配はほとんどありません。

歯石が付着するまでの期間には、食生活やセルフケアの具合によって個人差があります。

歯石が付いていない状態での不必要な歯石除去の治療は、控えるようにするのがおすすめです。

歯石の付き具合については、歯科医師や歯科衛生士に聞いてみるとよいでしょう。

歯医者でできる歯のクリーニングの種類と特徴

歯医者でできる歯のクリーニングの種類と特徴|ムクノキ歯科

歯医者でのクリーニングは3種類あり、それぞれの特徴についてここで解説します。

主に歯医者でのクリーニングは、以下の3種類です。

①歯についた汚れを取取るスケーリング
②歯茎の溝の汚れを取るSRP
③歯の表面を磨き上げるPMTC

歯をクリーニングすることに変わりはありませんが、対象の部位と保険適用かどうかが異なります。

歯についた汚れを取るスケーリング

先述したスケーリングとは、歯垢や歯と歯茎のすき間についた歯石を取り除く保険治療です。

歯に歯石がついた状態を放置していると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

セルフケアでの歯垢の磨き残しが歯石となり、硬くなった歯石はセルフケアでは落とせません。

また、歯周炎や軽度な歯周病は、スケーリングを行うことにより、歯茎を正常な状態に戻せる可能性が高まります。

定期的に歯医者を受診し、歯石がある場合はしっかりと取り除きましょう。

歯茎の溝の汚れを取って歯根を清潔にするSRP

歯石を放置すると、歯茎の溝である歯周ポケットにも溜まり始め、歯の骨に影響が出てきます。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)は、歯茎の溝深くに付着した歯石を取り除いたり、歯根表面に歯垢が溜まりにくくするための保険治療です。

麻酔が必要な治療で、一度に全ての部位を取り除くことができない可能性があり、数回に分けて進めます。

歯の表面を磨き上げるPMTC

PMTCは、歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングのことで、自由診療になります。

歯の表面に付いた汚れを徹底的に磨き上げ、歯を美しくする施術です。

審美効果に優れ、見た目の印象が変わります。

毎日の習慣でコーヒーをよく飲んだり、喫煙したりする方は、特に歯に着色がつきやすいので、習慣のない方よりも短い期間での受診がおすすめです。

また、歯の表面をツルツルに磨き上げることで、汚れが付きにくくなり予防効果も高まります。

歯石を取り除くスケーリングとは違って歯石がつくまでの期間を待つ必要はなく、表面の汚れが気になったときに施術が受けられます。

PMTCの詳しい内容については、以下の記事で解説しています。
☞PMTCについて歯科衛生士が徹底解説|PMTCの効果や施術の流れを解説

自宅での歯磨きのやりすぎにも注意が必要

自宅での歯磨きのやりすぎにも注意が必要|ムクノキ歯科

歯医者での歯のクリーニングのほかに、自宅での歯磨きのやり過ぎにも注意が必要です。

過度な力での歯磨きは、歯茎を傷つけたり、知覚過敏を招いたりする原因となり、痛みが出る可能性があります。

ここからは、自宅でやりすぎてしまっている歯のクリーニングの仕方について紹介します。

ブラッシング中の圧力と毛先の広がりに注意する

歯ブラシを歯に当てるときの圧力が、強くなっている方が多くいます。

ブラッシング中の力の強さは、指差を押したときに爪の色がほんの少し白くなる程度で十分です。

想像よりも弱いと感じた方も多いのではないでしょうか。

ブラッシング指導をしていると、歯ブラシの持ち方の弱さに驚かれる方がとても多いです。

また、使用している歯ブラシの毛先の広がりにも注目してみましょう。

毛先が広がった状態の歯ブラシを使用していると、うまく歯を磨けていません。

歯と歯茎のすき間に毛先が入らなかったり、歯茎を傷付けたりする恐れがあるのです。

毎日歯磨きの習慣が身についていても、間違った方法では綺麗に磨けず非常にもったいないです。

一度、ご自身のブラッシング方法もこの機会に見直してみましょう。

電動歯ブラシの使い方が間違っている

家庭用のアイテムとして人気が高い電動歯ブラシですが、使い方が間違っていると汚れを綺麗に落とせていないケースがあります。

例えば、以下のような電動歯ブラシの使い方では、汚れが十分に落ちていない可能性が高いです。

・ブラシを当てる力が強すぎる
・歯磨きペーストの量が多すぎる
・手磨きのように電動歯ブラシを動かしている
・ブラシの交換をせずに同じものを使い続けている

上記のようなやり方では、歯と歯や歯と歯茎の間に溜まった汚れまでは落としきれません。

電動歯ブラシの使い方に迷ったら、歯科医院で教えてもらいましょう。

家庭用超音波スケーラーで歯を傷つけている

オーラルケアに熱心な方の中には、家庭用超音波スケーラーをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

家庭用超音波スケーラーは、自身で鏡を見ながら使用するため扱いが難しいとされています。

超音波スケーラーは高速で振動しながら歯石を取り除くため、先端が歯に当たってしまうと、高速で擦れるような状態が続いてしまうのです。

さらに家庭用は無注水のため、口の中が乾いてしまった状態で使用すると、細かい傷がつく可能性が高いです。

歯が傷つくと知覚過敏の原因になりかねないため、使用の際には注意が必要です。


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歯のクリーニングとセルフケアの理想的な頻度

歯のクリーニングを積極的に行い、お口の衛生状態を綺麗に保ちたい方に向けた理想的な頻度を解説します。

歯医者でのクリーニングとセルフケアの違いについては、以下で詳しく解説しています。
☞歯のセルフケアとプロフェッショナルケアの違いは?予防歯科の重要性を解説

歯医者でのスケーリングは3か月に一度

スケーリングでの歯石は個人差はありますが、歯石が付き始める3ヶ月に1回のペースがお勧めです。

歯の表面の着色が気になる場合は、PMTCを随時追加するようにしましょう。

PMTCは自由診療になるので、着色が気になる方はいつ行っても問題ありません。

スケーリングのタイミングについては、以下の記事でも解説しています。
☞歯科医院でのクリーニングの頻度は人によって違う?最長でも6ヶ月!最適な間隔での受診を

セルフケアに最適なタイミング

セルフケアに最適なタイミングは、朝・昼・夜の食後が基本です。

さらに睡眠中は口の中の細菌が増加傾向にあるので、寝る前や起床時などに追加するのも清潔な状態を保つのに効果的です。

ただし酸性の食品(柑橘類や炭酸飲料など)を食べた後は、30分以内の歯磨きを避けることをお勧めします。

食後に口の中の環境が酸性へと傾き、酸性の状態で歯を磨くと表面を傷つけてしまう恐れがあると言われています。

食後30分が経ち、お口のpHが中性に戻った状態で歯磨きをすれば、表面のエナメル質を傷つける恐れを軽減できるでしょう。

まとめ:歯のクリーニングは自身に合った最適なタイミングで継続しましょう

歯のクリーニングは自身に合った最適なタイミングで継続しましょう|ムクノキ歯科

歯のクリーニングは、お口の環境維持に欠かせないケアです。

しかし、間違った方法ややりすぎは、逆効果となる可能性もあります。

適切なタイミングとケア方法を守り、歯科医師に定期的に相談することで健康的なお口の環境を維持できます。

お口の衛生環境状態は個人差があるので、相談しながら自分に合った頻度を見つけられると、長期的に歯の健康を守ることができるでしょう。

ムクノキ歯科では、公式LINEやメールでのお問い合わせを24時間受け付けております。

審美歯科で悩みの方は、お気軽にご相談ください。 

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