
「歯並びが悪くて見た目が気になる…」
「話している最中に見られているような気がする…」
このようなことで歯並びについてお悩みではないですか?
この記事では、歯並びが悪い人に考えられる特徴やリスクについてムクノキ歯科の衛生士である東山が解説します。
最後まで読むと、歯並びが悪い人が歯並びを整えるメリットや今すぐできる改善方法についてわかるようになります。

歯並びが悪い人に見られる5つの特徴と行動パターン

歯並びが悪いと感じている人には、日常生活においていくつかの行動パターンがあります。
自分に自信が持てなかったり、体に支障がでたりといった特徴が見られるのです。
以下のような特徴に当てはまる場合は、歯並びが気になっている可能性があります。
①笑う時に口元を隠してしまう
歯並びにコンプレックスを持つ人の最も典型的な特徴が、手で口元を隠す行動です。
笑う際や食事中に口元を隠したり、写真撮影時に口を閉じて微笑んだりなど口元がよく見えないような行動が見られます。
コミュニケーションの場では、自然な笑顔が大切ですが自信がないことで、うまく笑えていない方がいるのです。
②綺麗な歯並びの人に目が行く
歯並びを気にしている人は、テレビや街中で歯並びの美しい人を見ると注目してしまうのも特徴の一つです。
自分の歯並びの悪さと比較してしまい、羨ましさやコンプレックスを感じる機会が増え始めてしまうのです。
つい他人と比較してしまい、気分が下がってしまう傾向にあります。
③うまく噛めない食材がある
歯並びが悪いと、咀嚼(そしゃく)に影響が出るケースがあります。
肉類や繊維質の野菜、硬い食べ物などを避けがちになったり、片側だけで噛んだりする癖がついている傾向にあるのです。
食材をうまく噛めないと、誤嚥(ごえん)や消化不良を引き起こす可能性もあり健康的とはいえません。
また歯と歯にすき間があると食べ物が歯に挟まりやすく、歯並びが悪い人は食後の歯磨きに時間がかかることも特徴です。
④肩こりや頭痛がある
歯並びが悪いと噛み合わせの悪さから、肩こりや頭痛が発生しやすいです。
個人差がありますが顎の筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛、首の痛みなどの症状が慢性的に続くことがあります。
朝起きた時に顎が疲れている、食いしばりの癖があるなどの場合は、食いしばりが関連している可能性が高いので、以下の記事も参考にしてください。
☞歯ぎしりすると顎が痛くなる?体に与える影響と改善策を歯科衛生士が解説
⑤滑舌が悪く聞こえる
歯並びは発音にも大きく影響し、滑舌が悪く聞こえることが考えられます。
特にサ行・タ行・ラ行の発音が聞き取りにくく、電話での会話や発表の際に聞き返されることが多い場合があります。
歯並びが悪くなる3つの原因

歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて3つあります。
歯並びの悪さへの理解を深めることで、今後の適切な対策を立てることもできるようになるでしょう。
①遺伝によるもの
歯の大きさや顎の骨格は、遺伝的要因が大きいです。
両親や祖父母が特徴的な歯並びの場合、同様の傾向が現れる可能性が高いでしょう。
例えば、顎が小さくて歯が大きい、歯が小さく隙間ができる、八重歯が出ているなどの特徴があります。
②幼少期からの生活習慣や癖
幼少期からの生活習慣や癖は、歯並びにも影響します。
口呼吸によって舌の位置が下がると上顎の発達を阻害したり、頬杖をつく癖は顎の成長に悪影響を与えたり、指しゃぶりは前歯を前方に押し出したりしてしまいます。
大人になってからも、頬杖をつく、片側だけで噛むなどの癖は歯並びを悪化させる原因となり得るでしょう。
③虫歯による乳歯喪失や顎の発達不良
幼少期に虫歯で早くに乳歯を失うとスペースの確保ができず、永久歯が生えてくる際の歯並びを悪化させることがあります。
また硬いものを噛まない現代の食生活が増えたことで、顎の発達が十分でないケースも挙げられます。

歯並びが悪いままだと起こる3つのリスク

歯並びの問題を放置すると、見た目だけでなく健康面でも様々なリスクが生じます。
リスクについて、1つずつ解説します。
①虫歯や歯周病のリスク
歯並びが悪い人は、歯ブラシが届きにくい部分がありプラークが蓄積しやすくなります。
プラークが蓄積すると、虫歯や歯周病を引き起こしてしまうのです。
特に歯並びの悪い重なった歯の間や、奥に引っ込んだ歯の周囲は、特にブラッシングが難しい状態といえます。
また、噛み合わせが悪いと特定の歯に過度の負担がかかり、歯の摩耗や破折のリスクも高まる恐れがあるでしょう。
②肩こり・頭痛など身体への影響
嚙み合わせが悪いことによる顎関節への負担は、全身の筋肉バランスに影響を与えます。
特に実感しやすい症状は、顎関節症・肩こり・頭痛・首の痛みなどです。
また、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりも引き起こしやすくなります。
③歯並びのコンプレックスによる心理的ストレス
歯並びへのコンプレックスは、心理的なストレスが溜まり人間関係にまで影響をもたらします。
人と接する際の第一印象を気にしすぎて、自己肯定感が下がり本来の自分を表現できない可能性があるのです。
また写真撮影を避ける、人前で話すことを躊躇するなど、社会生活に支障をきたす場合もあります。
歯並びの悪さを改善する方法

歯並びの改善方法は、歯医者での歯科矯正治療が一般的です。
矯正治療は、症状や年齢、ライフスタイルに応じて選択できます。
期間や費用、種類については、人それぞれ異なるため、専門家に診てもらう必要があります。
①矯正治療の種類
歯列矯正には、大きく分けて2種類あります。
ワイヤー矯正は最も一般的な治療法で、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かす方法です。
治療期間は1〜3年程度で、重度の歯並びの問題にも対応できます。
近年は目立ちにくい白いブラケットやリンガル矯正(歯の裏側に装置を付ける)も選択できるようになってきました。
一方マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす方法です。
目立ちにくくて人気が高く、取り外し可能なため食事や歯磨きが楽というメリットがあります。
ただし、重度の歯並びの問題には適応できないことや、マウスピースの自己管理が必要です。
②自宅でできるケア・予防方法
矯正治療と併用して、または予防として以下のような自宅でできるケア方法もあります。
舌のストレッチ・口の体操
- 舌を上顎に押し付ける運動を1日10回程度行う
- 口を大きく開けて「あいうえお」の発音練習をする
- 舌を前後左右に動かすストレッチを行う
よく噛む習慣
- 一口30回以上噛むことを心がける
- 硬めの食材を意識的に摂取する
- ガムを噛んで顎の筋肉を鍛える
歯並びを整えると得られるメリット3選

歯並びを改善することで得られるメリットは多岐にわたります。
そのなかでも、特に実感できるメリットを3つ紹介します。
①口内環境が改善される
正しい歯並びになると歯磨きしやすくなり、口内環境をコントロールしやすいです。
プラークの蓄積を防いで口臭の改善も期待でき、虫歯や歯周病リスクを減少させます。
正しい噛み合わせにより食べ物をしっかりと咀嚼できるようになると、消化機能の向上にもつながります。
②見た目に自信が持てる
美しい歯並びは、笑顔の回数を増やしてくれます。
口元を隠して笑っていた人は、自然に笑えるようになり、写真撮影も楽しめるようになるでしょう。
第一印象が良くなると、恋愛やビジネスの場において自信につながる場合があります。
③人間関係が良くなる
美しい歯並びで自信を持って笑えるようになると、コミュニケーションを活発に取れるようになります。
人前で話すことへの抵抗が減り、積極的に人と関われるようになれるのです。
笑顔の印象や、自己肯定感が上がれば、コミュニケーションも取りやすくなります。
歯並び以外の見た目を変えて印象を改善

歯並びの治療中や、すぐに矯正治療を始められない場合でも、他の方法で印象を改善することも可能です。
また矯正をしたくでも費用面で難しい方や、外科的処置に不安があってできない方もいます。
歯並び以外の見た目を改善することでも印象を変えられるので、ぜひ試してみてください。
メイクや髪型などファッションでカバーする
口元への視線を他に向けるために、メイクや髪型などファッションでカバーできます。
たとえば、アイメイクを印象的にする、似合う髪型で顔の印象を変える、清潔感のあるファッションを心がけるなどの工夫が効果的です。
特に明るい色の服装は表情を明るく見せる効果があるので、自分の肌に合ったカラー診断もお勧めです。
笑顔に自信を持つ
完璧な歯並びでなくても、心からの笑顔は人を魅力的に見せます。
まずは自分の笑顔に自信を持ちましょう。
鏡の前で笑顔の練習をする、ポジティブな話題を心がける、相手の良いところを見つけて自然な笑顔を作るなどを行ってみてください。
ホワイトニングで清潔感アップ
ホワイトニングを行った白く美しい歯は、清潔感を向上させます。
歯医者でのホワイトニングを行うことで、歯並びが完璧でなくても清潔で健康的な印象を与えることができるのです。
ホワイトニングについては、以下の記事で解説しているので、併せて読んでみてください。
☞【見た目だけじゃない?!】歯科医院でのホワイトニングのメリット4つを歯科衛生士が解説!
歯並び改善を検討している人が取るべき流れ

歯並びの改善を考えている方は、以下の流れで矯正を進めることをお勧めします。
①カウンセリングで歯並び相談
まずは、歯医者でカウンセリングを受けましょう。
複数の医院で相談を受ければ、治療方針や費用、期間について比較したり、セカンドオピニオンを求めたりできます。
カウンセリングでは、現在の悩みや希望を具体的に伝え、ライフスタイルに合った治療法を選択してください。
②費用と期間の確認
矯正治療の費用は、クリニックによって異なります。
また、治療期間は個人差があり、1〜3年程度を見込んでおきましょう。
一般的なワイヤー矯正で70~150万円程度、マウスピース矯正で60〜100万円程度が相場です。
多くのクリニックで分割払いやデンタルローンに対応しているので、月々の支払い額の調整も検討してみましょう。
③治療後に気をつけたいこと
矯正治療後は歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐため、保定装置(リテーナー)の装着が必要です。
通常1〜2年程度は夜間装着を続ける必要があり、期間を過ぎても可能な限り使い続けると後戻りをより防げます。
また治療後も定期的なメンテナンスと、歯並びを悪化させない生活習慣を継続することが重要です。
まとめ:歯並びを整えることは見た目と健康を変える第一歩

歯並びが悪い人には特徴的な行動パターンがあり、放置すると健康面でも心理面でも様々なリスクが生じます。
適切な治療とケアにより改善は十分可能で、歯並びを整えることは、見た目も健康も変わる第一歩です。
もし歯列矯正を希望していない場合でも、定期的なメンテナンスやホワイトニングなどの方法で、より良い印象を与えることも可能です。
気になる方は、まずは相談から始めてみましょう。
専門医と相談することで、あなたに最適な治療計画が見つかります。
ムクノキ歯科では、公式LINEやメールでのお問い合わせを24時間受け付けております。

