
「歯を白くしたいけど、虫歯があるかも…」
「とにかく今すぐホワイトニングしたい!」という気持ちから、つい虫歯治療を後回しにしたくなる方も多いです。
しかし、虫歯がある状態でのホワイトニングにはリスクが潜んでいます。
この記事では、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先すべき理由2つと、治療後の仕上がりを美しくするためのポイントをムクノキ歯科の歯科衛生士である東山が解説します。
ホワイトニングのメリットについては、下記の記事で解説しております。
☞【見た目だけじゃない?!】歯科医院でのホワイトニングのメリット4つを歯科衛生士が解説!
ホワイトニングよりも虫歯治療を優先する2つの理由

ホワイトニングをする時に虫歯がある場合は、基本的に虫歯治療が優先です。
歯を白く美しくしたいと考えていても、虫歯がある状態で無理に施術を進めてしまうとトラブルを招くおそれがあります。
結果的に理想の仕上がりから遠のいてしまう可能性もあるからです。
ここでは、虫歯を治してからホワイトニングに取り組むべき2つの理由を解説します。
①ホワイトニング中に痛みを感じやすくなるから
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、健康な歯に比べて痛みを感じやすくなるおそれがあります。
ホワイトニングの薬剤が「象牙細管(ぞうげさいかん)」という管を通じて神経を刺激しやすくなるためです。
通常、歯の表面にはエナメル質と呼ばれる硬い層があります。
しかし、虫歯になるとエナメル質が溶かされて穴が空き、象牙細管が露出した状態になってしまいます。
ホワイトニングの薬剤の刺激が神経へ伝わり、強い痛みを感じることがあるのです。
なお、虫歯がない場合でも、ホワイトニングの薬剤によって一時的な「知覚過敏」のような痛みを感じることがあります。
虫歯がある場合とは異なり、24時間以内に落ち着くケースがほとんどだといわれています。
ホワイトニング時の激しい痛みを避けるためには、まずは歯科医師の診察を受け、虫歯がないかどうかを確認し、必要であれば先に治療を受けましょう。
②放置によって虫歯が進行する恐れがあるから
ホワイトニングを優先し虫歯治療を放置すると、虫歯が進行し結果として大切な歯を失うリスクが高まります。
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。
例えば、初期の虫歯なら小さな詰め物で済むケースが、ホワイトニング期間に放置したことで、神経にまで虫歯が広がる可能性があります。
本来なら残せたはずの神経や歯の寿命を縮めるため、まずは虫歯に対して適切な治療を行ってから、ホワイトニングを行いましょう。
虫歯治療後のホワイトニングにはどんな影響がある?

虫歯治療をした箇所は周囲の天然歯と同じようには白くなりません。
特にホワイトニングを行う「前歯」に治療跡がある場合は、色むらによる見た目の違和感を覚えるケースがあります。
虫歯治療をした歯は、ホワイトニングにどのような影響があるのか確認していきましょう。
神経を抜いた歯は白くなりにくい
神経を抜いた歯には、「オフィスホワイトニング」や「ホームホワイトニング」と呼ばれる一般的なホワイトニングを施しても、ホワイトニング効果が得られにくいです。
神経がない歯は、血液の循環が滞りやすく、血液の成分などが歯の内部に蓄積され、歯が黒ずみやすくなるという特徴があります。
神経を抜いた歯は、内部で変色が起こっているため、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングのような歯の表面に作用するホワイトニングでは、思うような白さにならない可能性が高いです。
とくに、前歯などの目立つ場所に神経のない歯がある状態でホワイトニングを行い、周りの歯が白くなると、かえって色むらが気になってしまうケースがあります。
神経を抜いた歯の色が気になる場合は、「ウォーキングブリーチ」と呼ばれる歯の内部に漂白剤を入れることで白く見せる方法があります。
詰め物や被せ物にはホワイトニング効果がでない
虫歯治療で削った歯を補うために使った詰め物や被せ物の色を、ホワイトニングで白くすることはできません。
ホワイトニングはあくまで天然の歯の着色に効果を発揮し、歯を白くさせるものです。
レジンやセラミック、金属などの詰め物や被せ物がある部分には、薬剤は浸透しません。
ホワイトニングの予定がある場合は、虫歯治療前にその旨を歯科医師に伝えておくと色の差を考慮できます。
詰め物や被せ物の色や、治療方法を考慮しながら治療を進めると、周りの歯との色むらが発生するリスクを抑えやすいでしょう。
虫歯があるときのホワイトニングについてよくある疑問

「痛みがあるけれど大丈夫?」「市販品なら平気?」などホワイトニングと虫歯の関係性について、よくある質問を解説します。
Q1.市販のホワイトニングアイテムなら虫歯があってもできますか?
市販のホワイトニングアイテムでも、虫歯がある状態で使用することはお勧めできません。
製品に含まれる成分が虫歯の穴や欠けから、歯の内部に侵入して痛みがでる可能性があります。
使用したい場合は、まず歯科医師に相談して、先に虫歯治療を終えるようにしましょう。
Q2.ホワイトニングは虫歯になりやすくなるって本当ですか?
ホワイトニングが原因で虫歯になることはありません。
しかし、ホワイトニング直後は、歯の表面にあるペリクルという膜が一時的に剥がれるため、刺激を受けやすい状態になっています。
ホワイトニングの種類によっては、ペリクルが再生される約24〜48時間後までは、炭酸飲料水や酸性の飲み物など刺激が伝わりやすい食品は避けたほうがよいケースがあります。
ただし、ホワイトニングで見た目が美しくなっても、丁寧なブラッシングは続けましょう。
Q3.ホワイトニングで歯が痛いのですが、虫歯があるのでしょうか?
虫歯がない場合でも、ホワイトニングを行うことで歯に痛みがでることがあります。
これは薬剤が歯に浸透することで現れる症状で、知覚過敏のような痛みが出やすいです。
ただしこの痛みの有無には個人差があり、24時間程度でおさまることが多いです。
痛みがおさまらなかったり、我慢できないほどの強い痛みが続く場合は、歯科医師に相談してください。
まとめ:ホワイトニング前に虫歯治療を済ませてから理想の歯へ

ホワイトニングを考えている方は、虫歯をはじめとする口内トラブルを事前に解決しておくことが大切です。
虫歯があるとホワイトニング時に痛みを感じやすかったり、虫歯が進行したりするリスクがあります。
ホワイトニングは天然の歯にのみ効果が期待できるため、詰め物や被せ物、神経のない歯には効果がありません。
虫歯治療後にホワイトニングの希望がある場合は、歯科医師に伝えてください。
ホワイトニングを考えたら、まずは歯医者で相談して計画を立てていきましょう。
ムクノキ歯科では、公式LINEやメールでのお問い合わせを24時間受け付けております。

