
「擦らなくても簡単に汚れが落ちる」「水流で口の中がすっきりする」などの理由で、最近「ウォーターピック」は注目を集めています。
一方で「便利そうだけど本当にデメリットはないの?」「後悔しない?」と使い方に不安になる人も多いです。
使ってみると「思っていたのと違う」と後悔するケースも少なくありません。
この記事では、ウォーターピックの購入前に知っておきたいデメリットや、デメリットを解消して効果的に使いこなすためのポイントをムクノキ歯科の歯科衛生士である東山が解説していきます。
ウォーターピックのデメリット4選

ウォーターピックは「歯ブラシが面倒臭い」「フロスの使い方が難しい」という方でも、お口の中を簡単にお掃除できる便利なアイテムです。
しかし、ウォーターピックには歯ブラシやフロスにはないデメリットも多く存在します。
まずは次の4つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
①水圧で痛みがでる
ウォーターピックは、水圧を一点に集中させて汚れを弾き飛ばす仕組みのため、使用中に痛みを感じる場合があります。
歯の表面や歯間についた汚れを掻き出すほどの強い圧力は、歯や歯茎にとって過度な刺激となる場合があるからです。
特に、水圧の設定が難しい使い始めの頃や、口内にトラブルがある場合は痛みを感じる可能性が高いでしょう。
例えば、虫歯や知覚過敏の箇所に使用すると、水温や水圧により神経を刺激するような痛みを感じることがあります。
また歯周病で歯茎に炎症が起こっていると、普段なら平気な水圧でも痛みや出血を伴うケースも少なくありません。
②汚れを完全には落とせない
ウォーターピックだけでは、口内の汚れを完全に落とすことはできません。
ウォーターピックは、歯へ強固に付着した「バイオフィルム」を落とすのは難しいとされています。
バイオフィルムとは、食べかすなどをエサに集まってきた細菌が作り出す膜のことで、ヌルヌルとしているのが特徴です。
水圧だけでは落とせない歯に強くこびりついたバイオフィルムを除去するためには、歯ブラシやフロスを使って擦り洗いが必要となります。
ただし、ブリッジや矯正装置のワイヤーなどが付いていて、フロスや歯ブラシが行き届かない場所では、ウォーターピックが適しているケースもあります。
ウォーターピックは、あくまで清掃の補助アイテムだということを覚えておきましょう。
③コストがかかる
ウォーターピックは、一般的な歯ブラシやフロスと比べ費用が高額です。
家電製品であるため本体価格が高額になることに加え、ブラシや電池、バッテリーなどの交換も必要になります。
歯ブラシやフロスが数百円で買えるのに対し、ウォーターピックはリーズナブルに買えるものでも5,000円前後、高機能のモデルでは20,000円〜30,000円程度が相場となっています。
ウォーターピックは、故障による機械の買い替えや修理、清潔に使うための定期的なメンテナンスが必要になることを覚えておきましょう。
④水が飛び散る
ウォーターピックは水圧で汚れを落とすという仕組み上、使用時に水が跳ね返り周囲を濡らしてしまうというデメリットがあります。
歯ブラシはリビングでも行えますが、ウォーターピックは基本的に洗面所でしか使えないため、使用場所が限定されてしまいます。
特に慣れないうちは、水圧や角度の調節が難しく、水が飛び散りやすいでしょう。
ウォーターピックのデメリットを補う3つのポイント

ウォーターピックにはいくつかデメリットがありますが、工夫次第でカバーできます。
正しく使いこなすためのポイントをおさえておけば、毎日のケアがより快適になるでしょう。
ここからは、デメリットを補うためのポイントを解説していきます。
①慣れるまではお風呂場で使用する
ウォーターピックの使い始めのうちは、洗面所ではなくお風呂での使用がお勧めです。
水の飛び散りが多いと、ウォーターピックの使用が面倒に感じたり、きちんと汚れを落とせないまま中断してしまったりするケースがあります。
お風呂場での使用であれば周囲が濡れるのが気にならず、ウォーターピックでのケアを習慣化しやすいでしょう。
お風呂で使用するには、コードレスタイプを選ぶと便利です。
②歯ブラシやフロスと併用する
ウォーターピックは単体の使用ではなく、歯ブラシやフロスと併用するようにしましょう。
歯ブラシやフロスで全体の汚れを浮かせた後、仕上げとしてウォーターピックで洗い流すのがお勧めです。
特に、歯ブラシが届きにくい奥歯やブリッジ、矯正装置の周辺はウォーターピック、それ以外の場所は手磨きというように場所に合わせて道具を使い分けるとよいでしょう。
③歯医者で検診とメンテナンスを受ける
口内トラブルを予防し健康な口腔環境を保つためには、定期的に歯医者での検診やメンテナンスを受けることが欠かせません。
歯や歯茎が健康な状態でなければ、痛みや出血が起こりやすく、ウォーターピックの使用が困難になるケースもあります。
口内の状態に問題がないか検診を受けておけば、ウォーターピックで起こりやすいトラブルを予防しやすくなるでしょう。
また、歯医者ではセルフケアでは落としきれない「歯石」などを、専用の機械を使い、除去できます。
ウォーターピックなどによる毎日の丁寧なセルフケアと、歯医者での専門的なケアの両方で健康な歯を長く保てる可能性が高まるのです。
歯科衛生士による専門的なクリーニングについては、下記の記事を参考にしてください。
☞PMTCについて歯科衛生士が徹底解説丨 PMTCの効果や施術の流れを解説
ウォーターピックのデメリットについてよくある質問

ウォーターピックのデメリットに関するよくある質問を紹介します。
Q1.ウォーターピックを使うと血が出ますが、大丈夫ですか?
歯茎から出血する原因はいくつかあります。
代表的なものは歯周病や、歯ブラシやウォーターピックの圧が強すぎるなどです。
歯医者で相談し、歯周病治療や正しい歯磨きの方法の指導を受けることをお勧めします。
特に、歯周病は放っておくと最悪のケースでは歯が抜けてしまうこともあるので、早めに対処するのが大切です。
Q2.ウォーターピックは歯列矯正中でも使用できますか?
使用可能です。
矯正中は、ワイヤーやブラケットなどの周りに汚れが溜まりやすく、歯ブラシやフロスも届きにくいデメリットがあります。
ウォーターピックであれば、複雑な装置の間の汚れも水流によって洗い流せるので、効率よく汚れを取り除けるでしょう。
ただし、水圧が強すぎると矯正装置が外れたり歪んだりするおそれがあるため、適切な強さで行うのが重要です。
Q3.歯ブラシやフロスと比べてウォーターピックは歯に優しいですか?
歯ブラシやフロスは力を入れすぎると、歯茎や歯を傷つける可能性があります。
同様にウォーターピックも強すぎる水圧や間違った使い方をすると、口内を傷つけるおそれがあるでしょう。
歯がすり減っていたり、歯茎が下がっていたりなどの変化はご自身では気づきにくいです。
歯医者で定期的に口内の状態や適切なケアができているかをチェックするようにしましょう。
まとめ:ウォーターピックのデメリットを解消するには歯医者で定期検診を受けましょう

ウォーターピックには、水圧の刺激や単体での使用は汚れを完全に落とせない、コストがかかるなどのデメリットがあります。
歯ブラシやフロスと併用し、歯医者の検診を受けてプロの目でお口の状態を確認することで、デメリットが補いやすくなるでしょう。
ウォーターピックは正しく使えば、歯ブラシでは届きにくい汚れを落としてくれるセルフケアの強い味方になります。
まずはご自身の口内環境を歯医者でチェックしたうえで、無理のない範囲からウォーターピックを取り入れてみましょう。
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