
「歯医者に行かなきゃ」と思いつつも、治療への恐怖心が勝り、結局予約できないままになっているという方はいませんか?
通院をためらってしまうことは、決して甘えではありません。
この記事では、大人ならではの「歯医者が怖い」と感じる原因や、恐怖心を抑えて落ち着いた状態で治療を受けるための具体的な方法を解説します。
ずっと抱えてきた心のモヤモヤや、口元のコンプレックスを一緒に解消していきましょう。
大人でも歯医者が怖いと感じる6つの理由

大人になっても「歯医者が怖い」と悩む方はとても多く、恥ずかしいことではありません。
歯医者から足が遠のいてしまう理由は、過去のトラウマや痛み、放置を怒られる不安など、心理的・身体的な原因があります。
まずは、歯医者が怖いと感じる正体を明らかにしていきましょう。
①過去の治療によるトラウマ
子供の頃に歯医者で無理やり押さえつけられたり、痛い思いをしたりなどの経験は、怖いと感じる原因になりやすいです。
嫌な記憶はトラウマとなり、大人になってからも歯医者へ行くと考えただけで、フラッシュバックしてしまうケースがあります。
②放置を怒られることへの不安
歯科医師から「なぜこんなになるまで放っておいたんだ」と叱責(しっせき)されるのが怖くて受診をためらってしまうケースです。
特に、真面目な方ほど「自己管理ができていない」と思われることに羞恥心を感じやすいです。
また「今さら受診しても迷惑をかけるのでは…」という不安から先延ばしにしてししまうこともあるでしょう。
③器具の形や音による不快感
歯医者の治療では、先が鋭くとがった器具を多く使用します。
器具の見た目に恐怖を感じたり、口の中に鋭利な器具が入れられる抵抗感を覚えたりする場合があります。
また歯医者の機械には「キーン」と高い音を発するものがあり、聞いているだけで不快に感じるという方も多いです。
④痛みに対する強い恐怖
口の中には神経が集中しているため、少しの刺激でも痛いと感じる可能性があります。
治療の前に痛みを感じるケースであれば麻酔を行いますが、注射自体が苦手という方も多いでしょう。
また「麻酔の効きが悪くて、歯を削る時に痛かったらどうしよう…」などの不安から、治療を受けたくないという考えに繋がります。
⑤治療内容が見えない怖さ
口の中は自分からは見えないため、「何をされるかわからない」という怖さがあります。
どのぐらいの時間で終わるのか、いきなり歯を削られるのではないかなど、見えないからこその不安を感じやすいのです。
⑥嘔吐反射の恐怖
口の中に器具や型取りのための材料が入ると、「オエッ」となってしまう「嘔吐反射」が出る方もいます。
口内への刺激で起こりますが、過度な緊張や恐怖心からも嘔吐反射がでやすくなります。
嘔吐反射が強いと、歯医者へ行くこと自体がストレスとなってしまうでしょう。
歯医者が怖い大人のための今すぐできる3つの対処法

歯医者が怖いと感じたまま、無理に治療を進める必要はありません。
大人でも無理なく通院するために、まずは環境・伝え方・ステップの3つの視点から今すぐできる対処法を紹介します。
①不安を軽減する設備の整った歯医者かチェックする
恐怖心を和らげるための設備を備えている歯医者も多くあります。
以下の点をチェックするとよいでしょう。
- 個室がある
- マイクロスコープの導入がある
個室であれば隣からの嫌な器具の音を避けられ、落ち着いて治療を受けられます。
周囲の視線や声が気にならないので、歯科医師へ要望を伝えやすいメリットもあります。
また、マイクロスコープの導入がある歯医者を選ぶのもお勧めです。
マイクロスコープとは歯科治療顕微鏡のことで、患部を拡大して見るための機械です。
治療箇所を細部まで見られるため、虫歯の取り残しや歯の削りすぎを防ぎ、より精度の高い治療が可能になります。
歯の削る量をできる限り少なくできれば、治療後の痛みの発生も抑えやすく、負担を軽減できるでしょう。
②事前に歯医者が怖いことを伝える
歯医者が怖い人は、歯医者が怖い・痛いのが苦手・不安があるなど事前に伝えるようにしましょう。
問診票やweb予約の時点で書いておけば、伝え忘れも防げます。
歯医者が怖いと感じている方には、痛みの確認をしっかり行ったり、休憩の時間を多めにとったりなどの対応ができるため、落ち着いて治療に臨める可能性が高くなります。
③カウンセリングだけ受ける
いきなり治療に入るのではなく、カウンセリングだけ受けることも可能です。
まずは、口内の検査や歯科医師やスタッフの雰囲気を確認するだけに留め、ステップを踏みながら治療に移るという流れです。
どのような治療をするのかがわかれば恐怖心が薄れるケースもあり、歯医者の雰囲気が合わないと感じたら別の歯医者への変更もできます。
カウンセリングのみの対応可否は歯医者によって異なるため、事前に確認しましょう。
歯医者が怖い大人へ心が軽くなる3つのアドバイス

「怒られるかも」「恥ずかしい」といった心理的な不安は、歯医者の受診をためらう大きな原因となります。
ただし、歯科医師の本音や歯医者の現状を正しく理解すれば、不安の多くは解消されるでしょう。
ここでは、前向きに治療に踏み出すための3つの心の持ち方をアドバイスします。
①歯医者は放置された口内を見慣れていると知る
「口の中を見られるのが恥ずかしい」「歯がボロボロで驚かれるのでは」と思いがちですが、歯科医師はたくさんの患者様の口内を診てきたプロです。
どんなに虫歯が放置された状態であっても「こんなにひどい状態は初めてだ」と呆れられたり、引かれたりすることはありません。
自分では「こんな口内の人はいない」と思っていても、歯科医師からすれば、今まで何度も見てきたよくあるケースである可能性が高いです。
②患者様を怒る歯医者は少数派だと理解する
歯科医師は、歯医者に対して苦手意識を持っている方が多いと理解しています。
恐怖心から受診が遅れたり、不安なことを伝えたりしたことで怒り出す歯科医師は少数派です。
むしろ、勇気を出して受診し、相談してくれたことを歓迎します。
もし歯科医師の態度が威圧的だったり、相性が悪いと感じたりする場合は、すぐに転院してかまいません。
一度受診したら最後まで通わなければならないというルールはないため、自分と相性のいい信頼できる歯医者を探しましょう。
③将来の負担が増える前に受診して自分を守る
歯の治療の放置を続けると、将来的に長い治療期間が必要となったり、高額な費用が発生したりします。
できるだけ早く受診すれば歯を削る量も最小限で済み、期間や費用の負担を抑えられるでしょう。
また「歯周病」が進行し重度の症状になれば抜歯となる恐れがあり、早くから経過をおうことで残せる期間が延びるケースもあります。
放置している間は「早く行かなきゃ」という不安が常に付きまといます。
受診して治療計画を立てれば、不安から解放されるでしょう。
大人でも歯医者が怖いと感じる人からよくある質問

大人でも歯医者が怖いと感じる人からよくある質問に回答します。
Q1.何年も放置した歯を一回の通院ですべて治せますか?
一回の通院でできる治療には限界があるため、特に長年放置された虫歯は何度か通院が必要です。
虫歯が小さい場合は、一回の通院で治るケースもあります。
複数の歯に虫歯がある場合は、噛み合わせも考慮した治療が必要になるため、分けて行う可能性が高いです。
Q2.治療費がいくらかかるかわからず、受診をためらってしまいます。
ほとんどの歯医者で、治療に入る前におおよその費用を提示してもらえます。
虫歯が進行すればするほど治療は大掛かりになり、費用もかさみます。
費用を抑え、歯の健康を保つためにも定期検診でこまめなチェックを行い、またトラブルが生じたらなるべく早く受診しましょう。
Q3.今の歯科医師が怖い。転院してもいいの?
通院が強いストレスになるなら、転院してかまいません。
前の医院に伝える必要はありませんが、紹介状があれば引き継ぎがスムーズです。
データがない場合は新しい医院で新たに検査となるため、その分の費用がかかる点は覚えておきましょう。
まとめ:大人でも歯医者が怖いのは恥ずかしいことではありません

「大人なのに歯医者が怖いなんて情けない」と自分を責める必要はありません。
大切なのは怖いと感じる理由を理解したうえで、自分のペースで無理なく通える方法を見つけることです。
設備の整った歯医者を選んだり、事前に不安を伝えてカウンセリングから始めたりなど、ステップを踏めば安心して治療を受けやすくなるでしょう。
歯のトラブルは放置するほど、心身の負担は大きくなります。
今が最も治療の負担を軽くできるタイミングです。
歯医者はどんな口内の状態でも受け入れる体制を整えており、患者様を歓迎しますので、ぜひ不安や悩みを一度相談してみましょう。

