お知らせ
2021.03.09
こんにちは、歯科衛生士の櫻井です。
前回は、歯の種類のお話をしました。
今日からはそれぞれの歯の形や役割についてお話します。
▶前歯
前歯は真ん中の4本を切歯(せっし)、その隣を犬歯(けんし)と言います。
食べ物を噛みちぎる働きをしており、果物などをかじった時に
つく歯型はこの前歯の形をしています。
また、犬歯は歯の中で最も長い根っこで骨に埋まっています。
上下の犬歯がしっかり噛み合うことで奥歯をスライドしやすくなり、
スムーズに食べ物を噛む事が出来るのです。
お顔全体の印象も前歯が大きく左右します。
上唇の膨らみは前歯を失うと窄まって見え、
年齢が上に見られてしまう場合もあります。
また、発音にも歯は大きく関わっています。
前歯に一番影響を受けるのは〈サ行〉の発音です。
前歯がないと空気が沢山抜けてしまい、
聞き取りにくい発音になってしまいます。
一番目立つ部位の為、前歯にトラブルがあるとお話をしたり笑ったり、
日常生活で周囲を気にして口を開けられない方もいらっしゃいます。
歯を大切にすることは、皆さんの素敵な笑顔を守ることにも繋がりますね。
💡では、前歯はそれぞれどんな形でどの様に生えているでしょうか?
切歯は平べったく、厚みがあまりありません。
下の歯は上の歯が小さくなったような形をしています。
一方犬歯は鋭くとがっていて、食べ物を切断しやすそうな形をしています。
もしも犬歯が平らな形をしている場合は歯ぎしりや食いしばりで
すり減ってしまっている可能性があります。
また、顎の大きさに対して生えてくる歯が大きいと、
前歯は重なったり斜めに生えてくる事が多く見受けられます。
犬歯が歯列から飛び出して重なってしまう八重歯は
チャームポイントにしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし歯が重なって生えていると磨きにくい場所が出来てしまいます。
特に下の前歯はサイズも小さいので一本一本磨かないと歯ブラシが届きません。
様々な大切な働きをしている前歯を守るためにも丁寧に歯を磨きましょう。
🐻本日は前歯のお話をしました。次回は奥歯のお話です🐻